俺俺版歌って気持ちいい隠れたおすすめ洋楽8選

特に理由もないけど、2020年も終わりにかかり、なんだかおすすめしたくなったので、弾き語りをしたりするときに自分が好きなおすすめ曲とおすすめポイントを書いていきます。

選曲するにあたってのポイントは以下の通り

  • 洋楽縛り
  • 自分が好きな時代の1990年代と1970年代多め。
  • 基本バリトン声域(時折はずれてても問題無し)で歌ってて気持ちいい楽曲
  • 歌声だけでなく、歌詞が良い。特に悲しみ、苦しみを歌い上げる系が好きなので、そっちメインで
  • ジャンルはわりとなんでもありだけど、自分の好きなロック系をメインに
  • 超有名曲は除外(敢えておすすめするにあたって、比較的マイナーなバンドないし楽曲がいいかと思って)。ただし、あくまで2020年台に日本でこれを読んでいる人にとって、若干マイナーじゃない?という程度であって、ふたを開けてみればビルボード1位を取ってたという曲も入れてます

では、どうぞ

Say Hello 2 Heaven (Template of The Dog, 1991)

Temple of The DogはChris Cornell, Stone Gossard, Jeff Ament, Mike McCready, Matt Cameronという、Pearl JamからEddie Vedderを引いてChris Cornellをくっつけた彼らのサイドプロジェクトだ。

ちなみにEddie Vedderもゲスト参加してるので、いくら当時Matt Cameronは加入前だったとは言え、実質「Chris CornellがPearl Jamのレコーディングセッションに参加した」みたいな雰囲気である。

アルバムはバンド名と一緒のTemplate of The Dog一枚しか出していないのだが、このアルバムは実は名曲の宝庫なのでもし聞いたことがないならおすすめである。これらの中でも一曲目のSay Hello 2 Heavenを今回はおすすめしたい。

Chris Cornellの歌唱力は言うまでもないが、このアルバム全体から感じられるメランコリックな雰囲気と歌詞が最高にいかしてる。そもそもこのプロジェクトはドラッグオーバードーズで亡くなったMother Love BoneのAndrew Woodを追悼するために集められたので、歌詞から悲しみがあふれ出てきてぐっとくるのだ。

この曲はもう全編良いフレーズと、それを歌い上げるときの感動がすごいのだが、個人的なおすすめはこの一節である。

2:40 And (it) seems like too much love is… never enough

周囲からどれだけ愛を注がれてもドラッグに打ち勝つことができなかったことへの悲しみ、Chrisのもっと気にかけてあげられればという後悔、そのあたりが心に染みる。

ちなみに自分がこれを歌うときはド→ソまで下げないと高い音が出ない。Chris Cornellさすがすぎる。彼の声は高い音をヒットできるだけでなく、バリトン領域での渋さが最高にかっこいい。

Someone Saved My Life Tonight (Elton John/Bernie Taupin, 1975)

この曲は当時はそれなりに売れたらしいけど、2020年の現在ではあまり知っている人も少ない、ということで個人的にマイナーな曲認定をさせてもらった。

Elton Johnのアルバム Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboyの曲。このアルバムはわりと自分達の半生についての話題が多いのだけれども、この曲はElton Johnが自死を選ぶ直前であった頃の話をモチーフにしている。内容も割とタイトルそのままだ。

歌い上げるという意味ではサビはもちろん力が入りまくる。そのうえBernie Taupinの書く歌詞はストーリーがしっかり入ってて情景が浮かんでくるのでサビ以外もかなりぐっとくる。

この曲のおすすめはこのElton Johnが死を選ぶ理由と決別し、音楽に救いを見いだす部分。

(2:29)
Damn it, listen to me good
I’m sleeping with myself tonight
Saved in time, thank god my music is still alive

突然キレたかのように”Damn it”で始まるこのフレーズは生きる決意にあふれていて、死を思わせるモチーフの曲の中でひときわ輝いていると思う。

あとはやっぱりピアノの低音が結構好きなのでイントロにも使われているリックはぐっと来る。Elton Johnは1970年代の自己のアイデンティティとかを追い求めてる頃の楽曲がやっぱりエモくて好き。

Maybe I’m Amazed (Paul McCartney, 1970)

これもマイナーというにはちょっと…かもしれないが、2020年にPaul McCartneyと言われてこの曲を出す人はそうそういないと思う。

ビートルズを解散した直後に出したソロアルバムMcCartneyに収録されているが、自分が最初にこの曲に触れたのはどこかのライブ版だと思う。

曲自体はシンプルだし、たいしたことを言っているわけではないのだが、まぁ、要は当時の妻のLinda McCartneyへの公開ラブレターである。

Paulのシャウトと言えば自分の中ではOh, Darling! だけど、この曲もなかなか。辛い時期を一緒に乗り越えた妻への気持ちを浪々と歌っているのは自分で適当に弾き語りしてても気持ちが良い。

最初に言った通りこの曲はBernie Taupinの書く歌詞なんかよりよっぽどシンプルなのだが、その中でもぐっとくるのは以下の部分だと思う。

(0:58)
Maybe I’m a man, and maybe you’re the only woman
Who could ever help me
Baby won’t you help me understand

口説き文句はやはり照れずにハッキリ、シャウトしてやるくらいの気持ちで伝えるのがいい。

Burn Down The Mission (Phill Collins, 1991)

この曲はElton John/Bernie Taupinの曲だが、これに関しては元GenesisのPhill Collinsのこのバージョンのほうが良いと思ってる。

グルーブ感がこちらのほうがいいのと、楽曲としてのメリハリがすばらしい。特に最初、リズムセクションが静かなところからドラムが入っていき、サビ→アウトロへのダイナミズムはオリジナル曲にはないと思う。

他のところでも触れた通り、Bernie Taupinの歌詞は最高なのだが、この曲もいざ歌詞をひもと手いてみるとその言葉の数の少なさにびっくりする。抽象的な書き方のため何か実際にあった事柄をモチーフにしているのか、なにかの警鐘のための創作なのかはわからないが、この歌は大雑把に言えば以下のようなストーリーである。

貧困か悪政によって苦しい日々の生活を送っている主人公。いよいよまわりの人を集め、行動を起こし、社会か特定の支配者かに対峙する。デモなのか、暴動なのか、彼らは彼らを苦しめている元凶を燃やし尽くしかないのだ。だが、最後に主人公は敗北する。家族のもとから引き離され、1人連れて行かれる。それでも愛する人を生かすためには行動にでるしかなかったのだ。

…というようなストーリーが繰り返しを除いて161単語程度で描かれている。これしか文章がないのに、しっかりと起承転結のあるストーリーになっているのはすごい。抽象的で短く琴線に触れる良い歌詞を書く人はたくさんいるが、Bernie Taupinのすごいのはこれがちゃんとストーリーになっていることだと思う。

この曲のおすすめ箇所はやはり最後に敗北して連れて行かれる主人公のやるせなさを表すところだと思う

(3:19) What more could I do just to keep her warm
Than burn burn burn burn down, the mission walls

ちなみにこれが収録されているアルバム、Two Roomsには他にもEric ClaptonがカバーしているBorder Songなど、隠れた名カバーが結構収録されていておすすめ。

Rome and Juliet (Dire Straits, 1980)

Dire Straitsと言えば一般的にはSultans of SwingやMoney for Nothingが思い浮かぶと思うが、自分の中ではこの曲こそがベストオブベスト。オープンGチューニングのギターが特徴的な失恋の詩だ。

この曲はMark Knopflerの当時のパートーナーとの破局を歌ったもので、やはりなみなみならぬ念が込められた曲であると思う。ぐっとくる。

おすすめの歌い上げパートはやっぱり以下の部分。Mark Knopflerのギターを弾きたくて練習する曲ではあるのだが、ここさえかっこよく歌えれば大満足、という気持ちも多少ある。

(1:57) You can fall for chains of silver,
You can fall for chains of gold.
You can fall for pretty strangers,
And the promises they hold.

Lightning Crashes (Live, 1994)

Lightning Crashesはわりと一発屋に近い、グランジ系のバンド、Liveの曲である。アメリカではそれなりに売れた曲なので同年代でこのバンドと曲を知っている人はそれなりにいるだろう。日本人でこのバンドを聞いてた!って人にまだ出会ったことがない。

個人的にはplacenta(胎盤)という言葉を初めて歌詞で聞いて衝撃を受けた曲だ。

曲のモチーフはバンドメンバーの知り合いの交通事故による早すぎた死と、その死を迎えた病院の別の場所で起こっている命の誕生を対比させる構図を描いている。

すめパートは最後の盛り上がり手前の部分。これまでは死のイメージが強い歌詞だったのが、ここで生命の誕生の描写になるのがいい。”Pale …”のところをぐっと歌えると気持ちいい。

2:43 The angel opens her eyes
Pale blue colored iris
Presents the circle
Puts the glory out to hide, hide

今聞くとこの曲は1990年代グランジの典型的すぎる、正直野暮ったいくらいの曲なのだが、それでも Ed Kowalczykの声がわりと好きで今でもこの曲を歌うのは好きだ。

American Pie (Don McLean, 1971)

ギターソロもなしに8分間歌い続ける名曲。説明とかあちこちにあると思うので詳しい解説はそちらに任せたいが、歌詞がめまぐるしく変わりながら、おぼろげなストーリーをちゃんと浮かび上がらせてくるのが歌ってて楽しい、というのは強調しておきたい。

日本ではなんとなくStarry Nightのほうが有名な気がするが、それでもどマイナーですね、Don McLean。

個人的にはやはり7分近く歌いまくったあとで来る、最後のブルースを歌う少女との出会い、「聖なる店」にいくあたりから、父と子と精霊と…の部分をおすすめとしたい。気持ちだけはスポットライトがあたってソロで歌っている気持ちで行きたいパートだ。

(6:35) I met a girl who sang the blues
And I asked her for some happy news
But she just smiled and turned away

I went down to the sacred store
Where I heard the music years before
But the man there said the music wouldn’t play
(中略)
And the three men I admire the most
The father, son, and the holy ghost
They caught the last train for the coast
The day the music died

America (Simon&Garfunkel, 1968)

この曲もデュオも全然マイナーじゃないけど、やっぱり現代の日本では知らない人も多いと思うので、エントリーしとく。AmericaはアルバムBookendsに収録されてて、彼らのことが好きな層からは名曲とされることが多い。

Paul Simonの歌詞からはインテリ臭さがプンプンしてて若干鼻につくときもあるのだが、それでも中二病的な目線で言うと格好いいと感じてしまう。出だしが”Let us be lovers, we’ll marry our fortunes together”だよ?なにそれ、いつの時代の言い回しだ。

Americaは彼らの曲の中でもかなりシンプルなほうで、フンフン歌うに合ってると思う。ギターも基本的にはラインクリシェを弾いてればいいしわかりやすい。

おすすめはやはり最後のパートかな。曲のテーマは知らないし、あまり明確にされない歌詞だからわからないのだけど、自分の解釈では若者にありがちな自分のこれからの道に関して途方にくれてる感じが出てると思ってる。

“Kathy, I’m lost” I said, though I knew she was sleeping
I’m empty and aching and I don’t know why

と、まぁつれづれと選んでみました。書いているうちに思いついた日本の曲や、演奏するのが好きな曲もでてきたけど、あくまで自分が歌ってて声を出してるのが楽しい洋楽、というくくりで書いたのでこれくらいにしておきました。思いつかなかったのもたくさんあると思うけど、聞いたことない人には是非聞いてみて欲しいなー、と思いました。

Go/perl hacker; author of peco; works @ Mercari; ex-mastermind of builderscon; Proud father of three boys;

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